三重事業所の周辺地域には大手半導体メーカーの生産工場が2つあり、ふだんは主にその2社への営業活動を行っています。半導体製品の進化にともない製造装置も進化しているため、お客様のニーズも日々変化します。そのニーズを正確につかみ、技術部門と連携しながら、お困りごとを解決していくのがわれわれ営業の使命です。また1日3000個もの製品を洗浄しているので、スケジュール管理も重要です。生産部門と密なコミュニケーションをとり、納期通りに納められるよう努めています。
いちばん嬉しいのは、やはりお客様のお困りごとを解決して喜んでいただけたときです。たとえば従来の洗浄方法では使用期間に限界があり、短い期間しか使えなかった部品を、新しいやり方によって2倍、3倍の長期間使えるようにできた時などは、お客様から大変感謝されました。そうした事例を、これからもどんどん増やしていきたいです。
ずっと三重事業所で、業界も半導体製造装置しか知らないので、当社の他事業所で液晶パネルなど違う業界への提案活動も経験したいです。さらに、いつか海外でも仕事をしてみたいです。当社に海外事業所はまだありませんが、半導体や液晶パネルの製造装置メーカーは海外企業が多く、実際に海外との取引も一部で始まっています。近い将来にグローバル事業の本格展開が始まり、チャンスが巡ってくるかもしれないので、今は英語をもう一度勉強し直そうと考えているところです。
当社では積極的に手を上げれば、どんどん新しいことに挑戦させてくれます。社内の雰囲気はとてもアットホーム。とくに三重事業者は若手が多く、休日にはみんなでキャンプに出かけるような仲の良いつき合が続いています。福利厚生面では、民間マンションを借り上げて独身寮として提供していること。家賃はとても安く、また水道・光熱費はすべて会社負担なので、私も寮にいた5年間はとても助かりました。
日常会話で元素記号が飛び交うような仕事なので、化学や物理の基礎知識はあった方が良いですが、営業職ならば文系の人でも入社後の勉強で仕事に必要な専門知識は充分身につけられると思います。就活生の皆さんには、悔いのない就職活動をしてほしいです。学生時代に一生懸命やったことは、たとえそれがアルバイトであっても、就活に何かしら役立つと思います。頑張ってください!
技術部門の仕事は、お客様の製造装置に付いた「汚れ」の分析から始まります。まずはそれがどんな物質(化合物)かを特定し、次にそれを取り除く方法を考えます。主に薬品で溶かす化学的方法を用いますが、既存の薬品でOKというケースは稀で、何度も試験を繰り返して最適な薬品の組み合わせを探求します。さらに超音波や研磨、ブラスト噴き付けなどの物理的方法も組み合わせ、最適な洗浄方法を確立していきます。こうした新規案件が年に数十件はあるので、いつも何かしら実験をしたり、解析を行ったり、データを調べたりしています。
洗浄対象の部品では、溶けやすく不安定な基材の表面に、溶けにくい「汚れ」が付着していることが多いため、基材を傷めずに汚れだけを溶かすのが難しいところです。特に「汚れ」がいくつかの異なる物質の層になっている場合はやっかいです。
一つの答えを出すのに何百通りもの方法を試し、1年以上費やしたこともあります。しかし、そういう案件こそが「当社にしかできない、価値の高いサービス」につながるので、やり遂げた時の達成感はとても大きいです。
技術者としてまだまだ半人前なので、当分は現在の部署で色々な経験を積んでいこうと考えています。学ぶべきことは山ほどあり、今は電気分野の勉強をしています。元々化学畑の出身で、電気にはそれほど強くなかったのですが、半導体製造装置というのは一種の電子機器なので、仕事の対象である装置そのものの構造や機構についても一定の知見が必要なのです。そんな風に自分に足りない知識やスキルを身につけて、少しずつ成長していきたいと思います。
当社にはどの部署にも明るくて、話しやすい人が多いです。といっても新人をお客さん扱いするのではなく「分からないことがあればなんでも聞いてよ」「相談があるならどんどんしてよ」という感じです。積極的にチャレンジすれば、いくらでも応えてもらえるという意味で、「成長したい!」と思う人には、どんどん成長できる環境があります。それがこの会社の一番の魅力だと思います。
よく言われることですが、就職活動では「この業界に、この会社に行きたい!」という強い気持ちが大切だと思います。それがないと、たとえ入社できても、その後の成長努力が続かないでしょう。私自身もそうでしたが、好きな事や興味のある分野があるのなら、そこは譲らない方がいいです。とことんこだわる!ことをお勧めします。